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2012年8月30日木曜日

長屋風雑居ビルが人気

終戦直後に建てられた長屋街に、数多くの商店や飲食店がひしめく鹿児島市名山(めいざん)町。その一角にある風変わりな雑居ビル「レトロフト千歳」(5階建て)が注目を集めている。数年前から若手芸術家が入居し始め活動拠点になっていたが、今春には1階部分を大改装し、5千冊も書籍を並べた古書店、広さわずか8畳の喫茶店などが入居する。名山町のレトロで雑然とした雰囲気にぴったりの空間は、九州新幹線の全線開通でにぎわうJR鹿児島中央駅周辺や繁華街?天文館とはひと味違う名所になりそうだ。 adidas 腕時計
 人がすれ違うのがやっとの幅。両脇には本がびっしりと並ぶ。向田邦子全集、マルクス…。多くは重厚な装丁の小説や解説書、戯曲。天井からは頭がぶつかる高さの電灯が等間隔にぶら下がる。
 「この売り場は、実は全て廊下なんだよ」。本棚に囲まれた銭湯の番台のようなレジから、店主の安井一之さん(55)が顔を出した。テナントを仕切る壁がなく、一見して廊下と分からない。壁がないのも長屋の雰囲気を出す工夫だ。「店主が留守でも別の店主が店番できる造りになっている。昔の店ってそうだったでしょ」(bugang-01*#lxb)
 8畳の喫茶店は、40年来のコーヒー好きが高じて脱サラした満田和徳さん(63)が開業した。オープンからまだ2カ月だが「味わいのあるビルに引かれて客が集まって来る。店は狭いが客層は広い」と手応えは上々だ。 アディダス ウエア
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 ビルは1966年の建築。1、2階が店舗で3階以上が賃貸アパートになっている。2007年、ビルのオーナーで、造園家の永井明弘さん(53)と染織家の妻友美恵さん(60)が「壁にくぎを打っても、絵を描いてもいい」と、芸術家ならではの発想で賃貸条件を出すと、画家や建築家などの住人が集まりだした。ならばアートの拠点にしようと、09年には2階にギャラリーを設置。1階もテナント退去を機に改装を決め「古書店のような文化的な店があるといい」「名山町の街の空気に合わせたい」との住人の希望を取り入れ、おもちゃ箱のようにテナントを詰め込む設計にした。 アディダス シューズ
 工事の過程で床をはがすと、明弘さんも存在を忘れていた建築当時の地下室が出現するハプニングも。改装を終えた1階には約200平方メートルのフロアに、吹き抜けにした地下室も含めた11のテナントスペースが設けられた。現在は6店が入居し、満田さんの喫茶店より狭いわずか1?5坪(約5平方メートル)のデザイン事務所兼小物店もある。
 ビルは名山町と天文館の境界に立つ。「見知らぬ客の袖が触れ合い、話がはずむ空間」を目指す明弘さんの思いが通じたのか、古本を見に訪れた鹿児島市のアルバイト女性(25)は「繁華街の喧噪(けんそう)と一線を画し、店の人や他の客に話し掛けたくなる下町の感じがいい」と気に入った様子。友美恵さんは「訪れた人や住人が、芸術や文化を名山町らしく気取らずに語りあうビルにしたい」と話している。

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